ZENO ARKS

真鍮板とレジンを使用して作成したてんとう虫のブローチ

真鍮板を切り抜き、ナナホシてんとう虫の模様を作成

Photo taken with Focos

―金属の温もりが宿る、小さな生命のアート―

真鍮板をひとつひとつ切り抜いて形づくられたてんとう虫のブローチ。真鍮という金属は、年月とともに独特の風合いが増し、使う人の時間をそのまま刻み込む素材です。磨き立てのときは明るく黄金色に輝き、手のぬくもりを吸い込むように柔らかな艶を帯びていくので時間と共に変化していく風合いも楽しめます。

作業はまず、真鍮板にナナホシてんとう虫のシルエットを描き、糸鋸を使って丁寧にカットしていきます。小さな星の模様や羽の分かれ目をわずか1ミリ単位で彫り出すその作業は、長年の経験と集中力が必要となります。感覚だけを頼りに、細かな曲線を描き出す作業は、集中力と根気がいる作業です。

金属は加工の際に熱を加えると柔らかくなり、冷ますと再び硬さを取り戻す性質を持っています。その特性を理解し、繊細な部分を折らずに切り出すには熟練の技が欠かせません。何度も火を入れ、叩き、磨き上げていくその過程は、まるで生きた昆虫に命を吹き込むような時間です。

ナナホシてんとう虫の星模様は、幸福の象徴としても知られています。日本では昔から「天道虫」と書き、太陽に向かって飛ぶ姿から“お天道様に導かれる虫”として縁起物とされてきました。そのため、てんとう虫をモチーフにしたアクセサリーは、幸運や前向きな人生の象徴として贈り物にも人気があります。

真鍮の柔らかな黄金色とてんとう虫の丸みのあるフォルムは、どこか懐かしく、和の心を感じさせる存在です。洋服だけでなく、着物や和装にもさりげなく映えるのが魅力。バッグや帽子のワンポイントとして身につければ、季節を問わず楽しめます。

使い込むほどに味わいを増す真鍮は、経年変化を楽しむことができる金属です。年月を重ねることで表面に深みのある色が現れ、アンティークのような雰囲気を醸し出します。長く使うほどに、自分だけの色合いへと育っていく。そんな個性的な表情の変化も、このブローチの大きな魅力です。

日常の中でさりげなく幸運を呼び込むてんとう虫のブローチは、和の精神と職人の技が融合した小さなジュエリーともいえます。普段使いはもちろん、大切な人への贈り物にも最適です。

カラーレジンを使用しててんとう虫のカラーを表現

Photo taken with Focos

―レッドとブラックが奏でる小さな芸術―

てんとう虫の鮮やかな赤と黒。そのコントラストを生み出しているのは、職人が一層ずつ手作業で流し込むカラーレジンです。真鍮板に切り抜かれた羽の間にレッドレジンとブラックレジンを丁寧に流し込み、乾燥と研磨を繰り返すことで、立体感と艶のある色彩を表現しています。

レジンは透明感と深みを併せ持つ素材で、光の当たり方によって印象を変える性質があります。赤の部分には少し透明度を残し、光が通ると柔らかく輝くように調整されています。黒の部分は艶を強め、まるで小さな宝石のように光を反射します。そのバランスが、ジュエリーとしての完成度を高めています。

真鍮とレジンという異素材の組み合わせは、古くから伝わる和の金属工芸と、現代的な樹脂アートの融合です。レジンは比較的新しい素材ですが、手造りの工程を経ることで、伝統技術の中にも自然に調和していきます。金属が持つ重厚感と、レジンの軽やかさが絶妙に調和することにより、どこにもない個性的なブローチに仕上がります。

てんとう虫の赤色には「幸福」や「情熱」という意味が込められています。さらに、黒の斑点は「厄除け」を象徴するともいわれています。レジンで再現されたその色合いは、まさに縁起物としてもふさわしい存在。身につけるだけで明るい気持ちを運んでくれるようです。

完成したてんとう虫のブローチは、見る角度によって異なる表情を見せてくれます。光の中で輝く羽は、まるで本物のてんとう虫が動き出す瞬間のよう。小さな作品でありながら、まるで命が宿っているかのような存在感を放ちます。

レッドとブラックのコントラストは、どんなファッションにもよく合います。シンプルなシャツやワンピースに付けると、上品で可愛らしいアクセントに。和装や着物の帯留めとして使っても、ぐっとモダンな印象を与えます。ジュエリーとしての完成度とアートとしての個性を併せ持つ作品です。

鮮やかな発色と手造りのぬくもりを併せ持つてんとう虫のブローチは、ファッションのワンポイントとしてだけでなく、幸福を願う贈り物としても最適です。大切な人へのプレゼントとして選べば、「幸せを運ぶ」という意味が自然と伝わります。

てんとう虫と縁起、ブローチとしてファッションアイコン

Photo taken with Focos

―小さな幸せを胸元に添えるジュエリー―

ナナホシてんとう虫は、七つの星模様が幸運の象徴とされ、ヨーロッパでも“Ladybird(聖母の鳥)”と呼ばれるなど、文化を超えて人々に幸せをもたらす存在とされています。

そんな縁起の良いてんとう虫をモチーフにしたブローチは、日常に小さな幸運を添えるジュエリーとして人気があります。真鍮とレジンの組み合わせが生み出す艶やかな質感は、自然のモチーフでありながら上品さを感じさせます。手造りで仕上げられた一つ一つの作品には、作り手の丁寧な想いが込められています。

ブローチはアクセサリーの中でも特に自由度が高く、帽子やバッグ、スカーフなど、どこにでも身につけられるのが魅力です。春夏はTシャツやリネンシャツの胸元に、秋冬はコートやマフラーに。季節を問わずファッションのアクセントとして活躍してくれます。

また、最近では「幸運モチーフを身につけるファッション」が注目を集めています。雑誌やSNSでも、“縁起の良いモチーフアクセサリー”が紹介される機会が増えており、てんとう虫のブローチはその中でも人気の高いアイテムのひとつです。2025年には、自然や小動物をモチーフにしたアクセサリーをテーマにしたイベント「NATURE JEWELRY EXPO」でも展示され、多くの来場者の注目を集めました。

特にギフト需要としては、春の入学や就職シーズンに「幸せを運ぶ贈り物」として選ばれることが多く、母の日や誕生日プレゼントにもぴったりです。真鍮の温かみのある色合いは年齢を問わず身につけやすく、レジンの鮮やかな発色が若々しさを添えてくれます。

さらに、環境や自然への意識が高まる近年、昆虫モチーフのジュエリーは“自然と調和するデザイン”としても再注目されています。てんとう虫はその代表格であり、身につけることで自然への感謝や共生のメッセージをさりげなく伝えることができます。

限定的な数量で制作される手造りのブローチは、ひとつひとつが異なる表情を持っています。同じ形でも、レジンの流れや色の濃淡が異なるため、世界にひとつだけの個性的なジュエリーです。日常に取り入れることで、身につける人のスタイルをより豊かにしてくれます。

てんとう虫が持つ明るく前向きなエネルギーを、胸元に添えるように。大切な一日に小さな幸運を運んでくれる、そんな心温まるブローチです。

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