ZENO ARKS

雪の結晶ネックレス /冬を象徴するモチーフで大人ファッションへ

シルバー925と透かし技法で雪の結晶ネックレスの制作

Photo taken with Focos

今回の作品は、雪の結晶のシルエットを「透かし技法」で丁寧に抜き取って作成したネックレスです。伝統として長く受け継がれてきた技法で、金属を切り抜きながら模様を描いていく作業は、少しずつ形が現れていく楽しさがあります。雪の結晶は細かな線が多いため、一本ずつバランスを見ながら進めていく必要があり、根気のいる作業でしたが、完成に近づくにつれてシルバーが光を通し始め、冬の空気を思い出させてくれるような表情が現れてきました。

透かしで抜かれた結晶部分は、飾りすぎない軽い印象を作り、和の細工に触れている方にも伝わる雰囲気があると思っています。伝統技法を使うと、自然と作品に落ち着きが生まれ、手に取る人にも安心感が伝わるように感じます。決して派手すぎず、けれど個性的な存在感があり、冬のジュエリーとして長く楽しんでいただけると思っています。

冬のモチーフは贈り物として選ばれることも多いので、誰かへの気持ちをそっと添えられるようなやわらかな表情を大切にしています。特に、雪の結晶は縁起物として考えられることもあり、始まりや再出発の場面で身につける方もいるので、そうした背景にも寄り添えるよう、細部まで丁寧に整えました。制作する側としては、手作業で作ることで金属の冷たい印象を避け、人の気配が少し残るような温度感を持たせたい気持ちが強くあります。

完成したシルバーの雪の結晶は、冬の静けさと優しさが自然に混ざり合ったような仕上がりになりました。透かしの抜けが光を受けて表情を変えるので、明るい場所でも夜の空気の中でも、それぞれ違った姿を見せてくれます。手造りならではの揺らぎを感じながら、冬の日常にそっと寄り添う存在として楽しんでもらえたら嬉しいです。

中心にはアクアマリンを外側にはジルコニアを装飾

Photo taken with Focos

冬の空に似合う色、雪の冷たさではなくやわらかな雰囲気を持つ色を探していくうち、ラウンドカットのアクアマリンが一番しっくりきました。明るいブルーは透明度が高く、光を受けると水面のきらめきを思わせるような優しい輝きを見せてくれます。雪の結晶の中心にそっと置くことで、結晶の広がりに奥行きが生まれ、胸元に置いたときにふんわりとした立体感が出るようになります。

透かしで抜いた結晶の周囲には、小さなジルコニアを並べています。雪が光に反射してきらりと輝く瞬間をイメージして、細かなサイズを選びました。大きすぎると主張しすぎてしまうため、あえて控えめなものをバランス良く配置しています。手造りならではの調整で、結晶部分との距離感や高さをひとつずつ確認し、動いたときに優しく光を散らすよう調整しています。

アクアマリンとジルコニアの組み合わせは、冬のジュエリーとしてとても人気がありますが、ただ並べるだけではなく、雪のモチーフと自然に馴染むようにすることを大切にしました。アクアマリンの淡い色合いは、シルバーの金属色とも相性がよく、透かしの影が石の輝きを引き立てる効果もあります。アクアマリンは「穏やかな気持ちをもたらす石」と言われることもあり、贈り物として選ばれることも多いので、そういった背景も含めて冬に使いやすいネックレスに仕上がったと思っています。

石留めの作業はとても繊細で、力の入れ方を少し間違えると石に負担をかけてしまうため、何度も角度を見ながら慎重に進めました。中心のアクアマリンがしっかりと固定されることで、周囲のジルコニアの輝きもより整って見え、全体に柔らかなバランスが生まれます。完成したときには、特別な冬の日にそっと寄り添うような雰囲気になり、ひとつの季節を閉じ込めたような仕上がりになりました。

冬の空気を連想するライトブルーの石は、身につける方の気持ちを軽くしてくれることもあります。透明感のあるジュエリーは、冬の装いにほどよい明るさを添えてくれるので、自分へのご褒美としても、誰かへの贈り物としても喜んでいただけると思っています。雪が降る季節にぴったりな組み合わせなので、冷たい冬の空気の中でも、光を受けて優しく輝き続けてくれる存在になりました。

冬のギフトに相応しい仕上がり

シルバーのやわらかな輝きと、アクアマリン・ジルコニアの優しい光が合わさると、冬のギフトにとても相応しい雰囲気が生まれます。季節に寄り添うジュエリーは、ただ身につけるだけではなく、その時期の思い出と一緒に残っていくということです。雪の結晶は特別なモチーフで、冬を象徴するだけではなく、澄んだ気持ちや新しい始まりを連想させる場面も多いので、縁起物として考える方も少なくありません。

冬は贈り物を選ぶ機会が増える時期でもあり、特にクリスマスは大切な人へ気持ちを伝える場面が多く、温かい気持ちを少しだけ形にして渡したいと思う方も多いと思います。そんなときに、手造りで作られた雪の結晶のネックレスは、気持ちを添えやすい存在になると感じています。透かしの技法で抜いた結晶は、光を通すことでやわらかい印象になり、冬の夜のイルミネーションとも自然に馴染んでくれます。

シルバーの光がふわりと広がり、アクアマリンの優しいブルーが目に入ると、寒い季節にほっとした気持ちが生まれると思います。贈り物は中身だけではなく、その時の空気や気持ちまで一緒に残っていくので、記憶に優しく寄り添えるネックレスにしたいと考えています。手造りの温度感はそのまま伝わるものなので、丁寧に磨き上げながら、誰かの特別な冬の一日が少し明るくなるよう願いを込めました。

また、冬限定のアイテムを探している方にもおすすめできる仕上がりになっています。雪の結晶モチーフは季節感がはっきりしているため、限定的な需要のあるジュエリーでもありますが、逆に「その季節だけの楽しみ」として特別感が高いのも魅力です。クリスマス前後に合わせた特別な装いに取り入れると全体の雰囲気が一段と優しくなり、光を受けてふわりとした印象を作ってくれます。

冬は装いが暗くなりやすいですが、胸元に雪の結晶を添えるだけで全体が明るくなり、やわらかい雰囲気をまとわせてくれます。軽い印象を持つ透かしの構造は、コートやニットとの相性も良く、普段の装いに自然に馴染むので、日常使いにも向いています。身につけた時に重たく感じないよう軽さにも気を配り、長時間着けていても負担にならないバランスに整えています。

クリスマスや大切な記念日など、気持ちを込めた贈り物を探している方にも、自分のために少しだけ季節を楽しみたい方にも寄り添えるようなネックレスです。光を通す透かし、シルバーの優しい輝き、アクアマリンの淡い色合い——それらが自然に調和し、冬だけの穏やかな時間をそっと包み込んでくれる仕上がりになりました。

私たちは日々、日本の歴史に触れ新しいものを発信してます。
古き良き和の文化・伝統をデザインした作品に興味がある方は一度当社のHPを覗いてみてください。